リモートワークと自粛ムードでそろそろ気が狂い始めてきました。まず、今月頑張ろう。
今年は、全日本吹奏楽コンクールが中止となりました。
今年中学・高校最後のコンクールを迎える学生さんのことを考えると、少しつらい気持ちになります。
コンクールといえば、課題曲がつきもの。(※)
当時は嫌になるほど聴いては練習していましたが、何年も経ってから久々に聴くといい曲だったなと思えます。
ということで、今回は私が勝手に「この課題曲はいいぞ!」という曲を独断と偏見に満ちた解説で紹介します。
はじめに言っておきます。結構年代が偏っています。気晴らしに聴いてみてください。
「なんでこの曲入っていないの?!」と文句を言いたくなったそこのあなた。自分で紹介記事を書いてくれ~(白目)。
(※)出場する編成が大編成の場合は、年ごとに用意されている課題曲と自由曲を演奏します。小編成の場合は自由曲のみです。
風紋
1987年の課題曲。正直に言うと世代じゃない。この世に生まれていない。
しかし、吹奏楽界隈に何年もいると必ず耳にする曲名。好きな吹奏楽曲ランキングに高確率でランクインする。
ゆったりと木管パートが織りなす旋律は、名前のとおり、さらさらと風が砂で模様を描き、揺らいでいる情景をイメージさせてくれる。
あらゆる世代からの支持が多いこの曲には、原典版が存在する。課題曲版もいいが、原典版もいいぞ!演奏する機会があるのならば原典版。
渚スコープ
風紋と同じ、1987年の課題曲。これも生まれていないので世代じゃない。風紋が人気すぎて少し影に隠れ気味なのだが、私は名曲だと思う。
特にいいのが、曲の初めから終わりまで、クラリネットが連符で波が揺らめく様子を表現しているところ。メロディーを引き立たせ、一層海の雰囲気が出ている。吹くと大変そう~と思いながら毎度聴いている(他人事)。
波が押し寄せては引き、それが夕暮れで海が橙色に染まっている頃なのか、それとも月が海に映る夜なのか…と、色んな情景が想像できる名曲。
始めて聴いたときは、少しパンチがないので「あれ?」と思ったが、何回か聴くと味があるなぁとわかるようになった。
マーチ「ベスト・フレンド」
2003年の課題曲。この曲には少し思い入れがあり、私が生まれて始めて聴いた課題曲である。
新しい生活が始まり、新しくできた友人と楽しく話したり、勉強したり、部活動をしたり…と、楽しい学生生活が想像できる曲。あと、マーチだけれど派手すぎず柔らかいニュアンスを持っているような感じがする。個人的にはおすすめ。
鳥たちの神話
2004年の課題曲。まず曲の名前がいいと思う。「神話」というパワーワードに惹かれる…(褒め言葉)。
神々しさが漂うファンファーレや、鳥たちがさえずる中、妖精たちが踊っているような木管の旋律にファンタジー性を感じる。クラリネットのソロも雰囲気が出ていて良い。課題曲っぽくない課題曲なので、演奏会でやってもいいんじゃないかな、と思う。
補足
2004年は、他にも「吹奏楽のための「風之舞」」「エアーズ」「祈りの旅」という課題曲もある。
特に「風の舞」は、前で紹介した「風紋」と同様、人気曲ランキングにランクインするほど人気。
ここで紹介したかったが、今回は「鳥たちの神話」を紹介。贔屓するわけではなく、この年はどれをとっても豪華すぎるのでは?と思う。
架空の伝説のための前奏曲
2006年の課題曲。曲名が長いので略して「架伝前(かでんぜん)」。始めて聴いたときは「かっこいい」の一言(語彙力)。今思えばちょっと厨ニくさい(褒めている)。吹奏楽曲って少し厨ニっぽい方がいいと思っているので。
金管・木管ともに駆け上がるような旋律は、まるで勇者が伝説をつくる冒険の旅に出た情景を浮かばせてくれる…!中盤の落ち着いた木管パートの旋律やソロも少しセンチメンタルな雰囲気で印象的。ストーリー性が高い曲なので聴きやすい。
私は当時、現役学生だったが、この曲は選ばず、「海へ…吹奏楽の為に」を演奏した。この年もいい曲が多かった気がする。
おわりに
正直なところ、私は吹奏楽に対し、そこまで熱い思いは持っていないです。あったとしても、それは学生時代で終わりだと思っています。
今は、世代を超えて同士で楽しく演奏できればいいな、と。それだけです。